研究課題/領域番号 |
18K15297
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
高島 大輝 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 研究員 (10785588)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Drug Delivery System / 抗体 / 抗体-薬物複合体 / 抗体付加抗がん剤内包ミセル / Drug delivery system / エピルビシン / 腫瘍内分布 / 組織因子 / HER2 / Drug Delivery System / 武装抗体 / ナノパーティクル |
研究成果の概要 |
細胞傷害活性を持たない抗体を抗がん剤内包ミセルの外殻に結合させたイムノミセルの標的分子陽性がんモデルに対する薬効は、抗がん剤内包ミセルと抗体を併用した場合の薬効と比較して、有意に優れていた。一方で、直接作用を持つ抗体を結合させたイムノミセルの標的分子を発現するがんモデルに対する薬効は、併用療法と比較し、優れる傾向にあったが、両者の間に有意な差異は認めなかった。 また、ミセル外殻に付加した抗体と腫瘍に発現する標的分子との抗原抗体反応を介して、ミセル製剤の腫瘍内での分布がより均一になることが、抗体付加によるミセル製剤の薬効増強メカニズムの一つであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗腫瘍活性を持つ抗体は、ミセル製剤と併用することで薬効の上乗せ効果が得られるため、併用療法が抗体付加ミセルと同程度の薬効を示す場合がある。抗体をミセル製剤に付加するパイロット分子として応用する際は、ミセルに付加すべきか、もしくは併用することで十分であるかを抗体毎に検証することが重要であるということを本研究は明らかとした。 また、ミセル外殻に付加した抗体と腫瘍に発現する標的分子との抗原抗体反応を介して、腫瘍内でのミセル製剤の分布がより均一になることが、抗体付加による薬効増強メカニズムの一つであることを明らかにした。 将来ミセル製剤の開発を適切に進めていく上で、いずれも重要な知見であると考える。
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