研究課題/領域番号 |
18K15334
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
上田 一樹 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (10615040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ペプチド集合体 / アスペクト比 / ドラッグデリバリー / ソフトマター / がん治療 / 両親媒性ポリペプチド / 細胞内取込 / エンドサイトーシス / 抗がん剤 / 形状 / ペプチド / キャリア / 分子集合体 / 細胞取込 / 細胞内輸送 / ドラッグデリバリーシステム / ポリペプチド |
研究成果の概要 |
両親媒性ポリペプチドからなる長さの異なる複数の筒状集合体を調製し、材料のアスペクト比が細胞取込挙動に及ぼす影響を調査した。その結果、80 nmの直径、200 nmの長さの集合体が最も素早い細胞内取込を示し、その理由がクラスリン介在性エンドサイトーシスに適したサイズであることを明らかにした。この筒状集合体に抗がん剤を内包し、筒の口を別のシート状集合体で蓋をすることでカプセル化し、胆がんマウスに投与した結果、腫瘍集積および抗腫瘍成長抑制効果を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、無機粒子などを用いてその形状およびアスペクト比が及ぼす効果について報告されてきたが、今回初めて中空材料においてアスペクト比の制御および薬剤内包に成功し、実際に球状材料などに比べて素早い細胞内取込を示すことを明らかにし、DDSキャリアとしての有用性を示した。本研究はDDS分野において材料形状がもたらす機能の重要性を示すものであり、「形状・アスペクト比」が、これまでに確立されてきた「サイズ」「表面電荷」「表面修飾」に続く薬剤輸送キャリアの設計指針の一つとなることを決定する重要な成果である。
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