研究課題
若手研究
小細胞肺がんモデルマウスを用いて、放射免疫療法(RIT)と抗線維化薬による併用治療実験を行った。その結果、併用治療群はRIT単独群と比べて腫瘍の再増殖が遅延する傾向が見られた。胃がんモデルマウスを用いて、転移がんの高精度な診断を目的とした抗体イメージングプローブの開発を行った。胃がんで高発現しているタンパク質CDH17を標的とした抗体プローブを用いたSPECTイメージング、PETイメージングを実施した。その結果、胃がん移植腫瘍をクリアに描出できることを確認した。これらの成果は2編の論文として発表した。
がん細胞を効率よく殺す治療法の組み合わせを検討するため、放射免疫療法と線維化阻害剤の併用治療の効果を評価した。併用による効果は限定的であったが、プロトコールの最適化により有効な治療法となり得る。がんの転移を高い精度で診断することは、治療方針を決める上で極めて重要である。抗体イメージングは高精度な診断を実現できる手法の一つである。本研究で開発した2種類のプローブIn-111標識抗CDH17IgGとCu-64標識抗CDH17ミニボディは、胃がんのリンパ節転移を高精度に検出し、最適な治療方針を決定するための有用な診断薬となる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)
Nuclear Medicine Communications
巻: -
Annals of Nuclear Medicine
巻: 34 号: 1 ページ: 13-23
10.1007/s12149-019-01408-y