研究課題/領域番号 |
18K15374
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
前川 達則 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (30647673)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 腸管神経 / 消化管運動 / 消化管症状 / LRRK2 |
研究成果の概要 |
腸管運動解析の結果、LRRK2欠損マウスでは異常な蠕動運動を検出した。LRRK2が腸管神経系を介して腸管運動に関与することが示唆された。腸管神経系の形態を解析した結果、腸管神経節あたりの神経細胞数やグリア細胞数、面積、興奮性・抑制性神経の割合などに関して、野生型マウス、欠損マウス、LRRK2変異マウスの間で有意な差が無いことが明らかになった。一方で、欠損マウスでは幼弱性を表すSox2陽性の神経細胞が増加していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、パーキンソン病原因分子であるLRRK2タンパク質が、腸管神経の成熟や腸管運動の制御に関与していることが明らかになった。両成果の詳細な関連性については未だ不明である。しかしながら、パーキンソン病症状の一つである消化管運動障害に関与するタンパク分子が明らかになったことは、今後の新薬開発への重要な知見となる。また、未熟な神経細胞がLRRK2欠損マウスの腸管で多く見られたことは、新たに確認されたパーキンソン病病態の一部である可能性が考えられる。今後、詳細な解析を進めることで早期診断開発などに展開され、健康寿命の延伸も期待するできる。
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