研究課題/領域番号 |
18K15386
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
菊地 良介 名古屋大学, 医学部附属病院, 主任臨床検査技師 (30721435)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | VEGF-A / VEGF-A165b / ANCA / 血管炎 / ANCA関連血管炎 / 病態検査学 / 心血管病 |
研究成果の概要 |
我々は、日本人の全国規模の前向き追跡調査コホートサンプルを用いて,血清中の血管内皮成長因子-A(sVEGF-A)およびsVEGF-A165b(VEGF-Aの血管新生阻害アイソフォーム)とAAVの寛解までの期間との関連性を評価した。多発血管炎性肉芽腫症では治療前と治療6カ月後のsVEGF-AとsVEGF-A165bの濃度は同等であった。しかし、治療前と治療6カ月後のsVEGF-AとsVEGF-A165b濃度の差分は、寛解までの期間と逆相関していた。以上より、sVEGF-Aおよび-A165bは、多発血管炎性肉芽腫症患者の寛解までの期間を示すマーカーとなりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにANCA関連血管炎について、VEGF-Aの「作用変化」の側面からのアプローチは皆無であった。本研究は、VEGF-Aの「作用変化」とANCA関連血管炎との関連を明らかにすることであった。本研究を通して、ANCA関連血管炎の診断・活動性評価・再燃予測の有効なバイオマーカーの提供と将来的な治療ターゲットとなりうる分子機構解明への新たな概念を提供することを目的とした。研究成果として、sVEGF-Aおよび-A165bは、多発血管炎性肉芽腫症患者の寛解までの期間を示すマーカーとなりうることが示唆された。今後より詳細な解析を行うことでANCA関連血管炎の寛解予測ロジックを確立できる可能性がある。
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