研究課題/領域番号 |
18K15401
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2019-2020) 東京工科大学 (2018) |
研究代表者 |
亀田 貴寛 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80758558)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高比重リポタンパク / 粥状動脈硬化 / コレステロール引き抜き能 / リン脂質引き抜き能 / 抗酸化能 / LCAT / HDL |
研究成果の概要 |
HDLには粥状動脈硬化を抑制する機能の存在が知られており,その代表的な機能であるコレステロール引き抜き能(CEC)は心血管疾患の発症リスクの予知に有用であるとされている.我々は新たなCEC評価法として固相化リポソーム結合ゲルビーズを用いた分析法の開発を進めてきた.また,この手法を応用し,蛍光リン脂質含有リポソームを利用した新規リン脂質引き抜き能の評価法の開発を試みた.ゲルへ固相化した蛍光リン脂質は従来のCECに比べ引き抜き量は予想を下回る値であったものの,改良を重ねることでリン脂質引き抜き能へも十分応用可能な方法であることが示唆された.同時にラジカル捕捉剤を用いた簡易抗酸化測定法も検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化性疾患の予防において血中のリポ蛋白コレステロールの管理は重要な課題である.しかし,コレステロール量のみの評価では説明できない残余リスクの存在が新たに注目され,リポ蛋白をターゲットにした治療・予防戦略は「量から質」への転換期を迎えている.HDLの代表的な抗粥状動脈硬化機能であるコレステロール引き抜き能(CEC)が知られている.我々は従来の培養細胞に代わる蛍光標識コレステロールを含むゲルビーズを開発し,この方法をリン脂質引き抜きへの応用を試みた.将来,広く臨床検査の現場でHDL機能を多面的に測定することで動脈硬化症の病態把握や予防医学への貢献を期待している.
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