研究課題/領域番号 |
18K15409
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河岡 慎平 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 特定准教授 (70740009)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | がん悪液質 / がん / 宿主遺伝子 / がんー宿主相互作用 / 代謝 / メタボローム / マウス / 遺伝学 / マウスモデル / トランスクリプトーム / 培養細胞 / インフォマティクス |
研究成果の概要 |
がん医療の発展はめざましいが、我が国では、年間37万人以上ががんで亡くなっている。つまり、37万人以上が、根治不能ながんとの生活を余儀なくされているといえる。根治不能ながんは、全身にさまざまな異常をひきおこす。例えば、食欲の減退や体重の減少、治療感受性の低下を挙げることができる。これらの症状は、臨床的にはがん悪液質として知られる。がん悪液質の存在自体はよく知られているものの、現時点では、この複雑な病態を強力に制御する方法はない。本研究では、がん悪液質、特に脂肪の代謝異常に関わる新しい宿主因子を同定し、その機能の一端を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根治不能ながんの症例数に鑑みると、がんを根治できない場合にどのようにすべきかを考えることは重要であるように思われる。本研究の進展によって、がん悪液質の病態を制御できる方法の確立へと至れば、患者の生活の質や治療感受性を向上させる手法論の開発へとつながると期待できる。また、本研究で発見した因子に依らない症状・表現型を炙り出し、その責任因子を探る、というアプローチにより、がん悪液質という複雑な病態を宿主遺伝子の立場から整理できるようになる。以上、本研究は、がん悪液質という課題について、臨床・基礎の両面で進展をもたらすものであると考えている。
|