研究課題
若手研究
高齢期の骨格筋は障害を伴っていることが多く(サルコペニア、フレイルなど)、治療には骨格筋再生へのアプローチが必要である。細胞の分化・増殖、及びアポトーシスにおいて重要な役割を果たし、老化に伴いそのシグナル伝達の不活化が起こることが報告されているNotch シグナルとその活性化に関与するカテプシンKに着目し、サルコペニア形成、骨格筋のリモデリングや再生への関与を検討した。カテプシンKは、サルコペニアを代表とする骨格筋障害に関与することを明らかにした。
カテプシンKが、カヘキシアモデルマウスの骨格筋の萎縮と機能障害にも関与している可能性が示唆されたことにより、今後は高齢者のQOLやADLの低下予防や、フレイルなどの改善のための新たな分子標的になる可能性が示唆された。
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CLINICAL CALCIUM
巻: 9 ページ: 1191-1200