研究課題/領域番号 |
18K15446
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
石川 英洋 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (00793499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / 脳卒中 / 脳小血管病 / MRI / 神経病理 / 脳微小出血 / 皮質微小梗塞 / 脳アミロイド血管症 / アルツハイマー病 / マイクロMRI / 脳表ヘモジデリン沈着症 / 白質病変 / 剖検脳 / 微小塞栓 / 脳梗塞 / アミロイドアンギオパチー / マイクロMRI |
研究成果の概要 |
脳小血管病は高血圧性脳小血管病やアミロイド血管症(CAA)等に起因する病変であり、脳梗塞、アルツハイマー病、血管性認知症に関与する。高磁場MRIが臨床現場に普及し、脳小血管病を示唆する微小な病変が検出できるようになったが、実際の病理変化を確認した報告は乏しかった。本研究では、剖検脳をマイクロMRIで撮像して橋渡しとして利用することで、生前に臨床で撮像されたMRI所見と正確に対応する病理所見を得られるのではないかと仮説をたて、その手法を開発した。脳微小出血、皮質微小梗塞、限局型脳表ヘモジデリン沈着などの画像-病理比較を実施し、これまで明らかでなかった所見を国際学会および国際誌に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した手法により、MRIで皮質微小梗塞や限局型脳表ヘモジデリン沈着症を示唆する異常信号が、実際の病理所見ではどうなっているのかを詳細に評価できることを示した。また、臨床現場や脳ドックのMRIで脳微小出血として描出される異常信号の中に、Embolic microbleedsやvenous angiomaが存在する可能性を初めて報告した。 我々が開発した手法を用いてさらに多数例を評価することで、臨床現場や脳ドックにおけるMRIでの脳小血管病の診断を向上させ、認知症や脳卒中リスクのある患者への早期介入に役立つ情報を得ることが期待できる。
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