研究課題
若手研究
統合失調症の病態機序を解明するためにマクロファージ遊走阻止因子(MIF)に着目し解析を行った。マウス由来アストロサイトを用いた解析を行った。抗精神病薬によるMIFmRNAおよび蛋白発現増加を認めた。クロザピンを用いてMIF発現機構の詳細を調べたところ、ヒストンアセチル化が関与していることを見出した。これらの知見により、MIFが統合失調症の病態機序や抗精神病薬の未知の作用機序に関与していることが示唆された。今後はさらに、マウスES細胞や患者由来iPS細胞を用いて検討を継続する予定である。
統合失調症は世界的に有病率約1%の主要な精神疾患であるが、生物学的基盤の詳細は現在も明らかでなく、診断・治療は未だ症状・経過に依存している。本研究により、統合失調症の分子病態および抗精神病薬の未知の作用機序におけるMIFの役割の一端が明らかになった。MIFに着目した統合失調症の研究は世界に先駆けており、学術的意義は高いと考える。また統合失調症の診断や治療応用に繋がる研究成果であり、社会的意義美も高いと考える。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 3件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 7件)
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