研究課題/領域番号 |
18K15494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 琉球大学 (2020-2021) 杏林大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
高江洲 義和 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90421015)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 双極性障害 / うつ病 / 睡眠障害 / 概日リズム / 睡眠・覚醒リズム障害 / 認知機能 / 睡眠・覚醒リズム / 睡眠 / 概日リズム障害 / 社会機能障害 / 認知機能障害 / 社会機能 |
研究成果の概要 |
本研究では気分障害における睡眠・覚醒リズム障害と気分症状、不眠症状、認知機能の関連を検討した。31例のうつ病患者と58例の双極性障害患者が本研究の対象となった。睡眠・覚醒リズムの評価にはアクチグラフィを用いて、認知機能の評価にはBACSを用いて検討を行った。 うつ病患者群において睡眠・覚醒リズムの不規則性と認知機能の低下に有意な相関がみられた。双極性障害患者群においては睡眠・覚醒リズムの不規則性と不眠重症度に有意な相関がみられた。本研究結果から、気分障害患者における睡眠・覚醒リズム障害が不眠の重症度、気分症状、認知機能障害と関連していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、うつ病や双極性障害を含む気分障害の患者に疾患横断的に睡眠・覚醒リズム障害の併存がみられること、また、睡眠・覚醒リズム障害が認知機能や不眠、気分症状、社会機能障害に影響を与えていることが明らかとなった。この結果から睡眠・覚醒リズム障害を糸口とした気分障害の診断や重症度の評価の有用性が示された。また気分障害に併存する睡眠。覚醒リズム障害に焦点を当てた時間生物学的治療の有用性が示唆された。本研究結果は再燃・再発を繰り返し、認知・社会機能の低下が問題となる気分障害患者の病態解明や治療法の確立に寄与すると考えられる。
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