研究課題/領域番号 |
18K15508
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平岡 優一 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (00778681)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | CRISPR/Cas13 / オキシトシン / アストロサイト / Cas13 / 発達障害 / 自閉症スペクトラム障害 / グリア連関 / 受容体 |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム障害(ASD)は数多くの疾患関連遺伝子が同定されるなど盛んに研究が進められているが、依然として有効な治療法や予防法は確立されていない。本研究ではオキシトシンとグリア細胞の相関に着目し、新規ASD病態モデル動物の作製を行った。 生涯に渡り多様な機能を持つオキシトシンの相関を解析するため、時空間条件依存的制御が可能なモデルの作出を目指し、CRISPR/Cas13システムによる遺伝子ノックダウンを検討したが、in vitroでは十分な効率が得られたがin vivoではうまくいかなかった。そこでカルシウムシグナル阻害を用いてOXTR下流シグナル阻害モデルマウスを作出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では当初目標とした自閉症スペクトラム障害病態の解明には至らなかったが、その過程で新規な技術の開発に成功した。CRISPR/Cas13システムは、ゲノム情報を改変せずに遺伝子発現制御が可能な技術であり、現在利用されている遺伝子治療技術と比較してより安全な治療法の基礎となりうる技術である。また、新規に開発されたカルシウムシグナル阻害マウスは、オキシトシン受容体に限らず多くのGタンパク質共役型受容体研究に応用が可能である。Gタンパク質共役型受容体は昨今多くの疾患において注目される創薬標的であり、本計画で作出されたモデルマウスが今後の新規治療法開発の場において利用されることが期待される。
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