研究課題/領域番号 |
18K15532
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
森屋 由紀 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 研究員 (50783528)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | オピオイド受容体 / 雌雄差 / 精神疾患 / 遺伝子改変マウス / 薬物依存 / 抗うつ薬 / chronic stress / behaviors / ストレス感受性 / opioid receptors / ketamine / substance / addiction / abuse / animal models / stress / sex differences / behavioral sensitization / drug addiction / メタンフェタミン (METH) / ケタミン / 行動感作 / 依存症 / 性差 / ストレス / 再燃 / 抗うつ / 行動感作(逆耐性現象) / メタンフェタミン / 覚せい剤 / メタンフェタミン(METH) / オピオイド受容体欠損マウス / ストレス性精神疾患 / 性差医療 / オピオイド受容体ノックダウンマウス / 細胞外モノアミン |
研究成果の概要 |
本研究では、ストレスによる精神疾患のリスクやストレス感受性の性差に着目し、オピオイドシステムの役割を詳しく解析した。研究結果から、ストレス負荷μオピオイド受容体欠損マウスにおいて、メタンフェタミンの反復投与による移所運動量の変化に遺伝子型間での影響はなかった。ケタミンの反復投与により、雌マウスの運動量は大きく上昇したが、雄マウスでは単回投与群に比べケタミン連投群は有意に運動量が減少した。また、δオピオイド受容体の活性化によるストレス耐性はμオピオイド受容体とは独立し機能していることが示唆された。これらの結果は、ストレスに関連する精神疾患への理解を深め、新たな治療法の開発につながる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病をはじめ多くの精神疾患では、発症年齢、治療反応性、進行速度に性差があることを疫学研究は示している。しかし、ストレス感受性や痛み感受性、治療薬の効果や副作用における性差については知られている一方、ストレスが脳機能に与える影響の性差とその分子メカニズムについては不明な点が多い。本研究では、性差の観点からストレスによる精神疾患におけるオピオイド神経伝達系の役割を明らかにすることを目的とした。ストレス応答や疼痛・鎮痛において重要な役割を果たすオピオイド受容体に着目し、行動薬理試験と種々の手法を組み合わせることで、性差を踏まえたストレス応答に対するオピオイド神経系の役割について詳細な解析を行った。
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