研究課題/領域番号 |
18K15552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小島 宰 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60749034)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 超高精細CT / 冠動脈CT / 心拍数 / 微小血管 / 冠動脈ステント / 高精細CT / 画像ノイズ / 適応心拍数 / 梗塞心筋 / 微小血管側副路 |
研究成果の概要 |
本研究は、超高精細CTの高い空間分解能を維持した冠動脈CT撮影が可能な上限心拍数を解明し、梗塞心筋の微小血管側副路の描出を目的とした。心臓動態ファントム・模擬冠動脈を用いた実験と臨床画像による解析から、超高精細CTが高い空間分解能を維持しつつ撮影が可能な上限心拍数は、60 bpmである事を明らかにした。この結果から心拍数60 bpm以下の患者の臨床画像の解析を行い、従来CTでは描出不可能な微小血管を高精細CTで少数描出できている例を示した。さらなる低ノイズ・高分解能化が可能であるPhoton counting CTのような次世代CTによる梗塞心筋の微小血管側副路描出の可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高精細CTは、従来のCTよりも高い空間分解能を有するため、冠動脈の狭窄率をより正確に診断可能である。しかし、超高精細CTは時間分解能が低いため、冠動脈狭窄率を正確に診断できるのは低心拍数患者に限定される。本研究では、超高精細CTを用いた冠動脈CTにおける最適心拍数の上限が60 bpmであることを示した。この知見は臨床現場での超高精細CTの適切な使用方法に貢献し、冠動脈狭窄診断の精度向上に繋がる。 また、本研究では、心拍数60 bpm以下の患者の臨床画像にて、従来CTでは描出不可能な微小血管側副路を超高精細CTで描出した。これは経皮的冠動脈形成術の成功率向上に繋がる貴重な情報となる。
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