研究課題/領域番号 |
18K15574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2020-2021) 千葉大学 (2019) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2018) |
研究代表者 |
森本 笑子 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (90815391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | てんかん / FDG-PET / てんかん原性領域 / 小脳虫部 / MRI / 非発作時てんかん性異常活動 / 限局性皮質異形成 |
研究成果の概要 |
本研究では新しいMRI撮影法を用いて難治てんかんにおける切除すべき発作焦点検出能の向上を目指し、術前MRI画像断面と同じ病理標本断面の作成を行うことで、MRI画像の信号変化と病理学的変化との関連性を詳細に検討することを目的としており、現在も症例集積中である。 当初の目的から派生した重要な発見として、発作焦点部位のてんかん性異常過活動があるときにはFDG-PET/MRI融合画像で同定される小脳虫部の代謝が高い傾向にあることがわかった。FDG-PET画像を用いた発作焦点の局在診断において誤診を防ぎ、診断精度向上に大きく寄与する発見であり本来の研究の精度もさらに向上させることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FDG-PETは切除すべき発作焦点の局在診断において最も信頼性が高いとされる画像検査の一つであり、発作焦点はFDG-PETにおける代謝低下域として描出されるとされる。しかし意図せずにてんかん原性領域のてんかん性異常過活動が強い時にFDG-PETの撮像を行った場合、同部は代謝低下がみられないか逆に亢進しており、相対的に発作焦点以外の領域が代謝低下域として目立ってくる。このようなFDG-PET画像は外科的切除を目指す発作焦点部位の誤診につながるために大きな問題となるため、今回の発見は、FDG-PET画像を用いた発作焦点の局在診断の診断精度向上に大きく寄与すると期待される。
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