研究課題
若手研究
本研究は、画像誘導放射線治療において高い位置精度を担保しながら患者被ばく線量を低減するために最適な撮影条件を検討した。本研究によって検討した撮像条件を頭部領域に対して放射線治療を受けた患者に適応した結果、位置合わせ精度は1 mmを担保しながら被ばく線量を0.50 mGy未満に低減できた。また肺癌に対する動体追跡放射線治療における透視中の被ばく線量を評価し、ゲーティングウィンドウを4 mmに設定することで入射皮膚線量を100 mGy未満に低減可能であることを示した。
本研究は、画像誘導放射線治療における位置合わせ精度と被ばく線量の相反する2つの因子を考慮して最適なX線撮像条件を検討した初めての研究である。実際に頭部放射線治療を受けた患者の位置合わせにおいて、本研究によって検討した撮像条件を適応した結果、位置合わせ精度が低下することなく、患者被ばく線量を低減できたことから、患者への恩恵は計り知れず、その社会的意義は大きい。本研究によって得られた成果は、画像誘導放射線治療における被ばく線量管理を展開するための基盤の確立に寄与する。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (40件) (うち国際学会 9件、 招待講演 6件) 備考 (2件)
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