研究課題/領域番号 |
18K15615
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山口 英俊 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (10783194)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線治療 / 強度変調放射線治療 / アラニン線量計 / 線量計測 / 出力線量評価 / 品質管理 / 電子スピン共鳴 / 線量測定 / モンテカルロ・シミュレーション / IMRT / モンテカルロシミュレーション / アラニン線量 / ESR / 水吸収線量 / 放射線計測 / 医学物理 |
研究成果の概要 |
強度変調放射線治療(IMRT)における出力線量評価にアラニン線量計が有用となるかどうか研究を行った。IMRTでは複数の異なる角度から放射線が照射されるため、アラニン線量計の角度依存性を明らかにした。その結果、アラニン線量計の角度依存性は0.4 %程度あることがわかった。実際にIMRTの治療を行っている医療機関と連携して、IMRTの出力線量評価の模擬試験を実施した。頭頚部、体幹部、肺野のファントムを用いて線量検証を行った。その結果、ほとんどすべての測定点でアラニン線量計の測定値と治療計画線量の差は2 %以内であった。これらの結果から、アラニン線量計はIMRTの線量検証に有用であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、放射線治療において強度変調放射線治療(IMRT)が非常に盛んにおこなわれている。IMRTは強度の異なる放射線を複数の角度から照射することで腫瘍の形状に沿った複雑な線量分布を作ることができる。治療計画装置で立てたIMRTの線量を実際に測定して検証することは、放射線治療の品質管理にとって非常に重要である。本研究でアラニン線量計によるIMRTの出力線量評価技術ができたことで、高度化する放射線治療の品質管理に貢献することができる。
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