研究課題/領域番号 |
18K15631
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
立川 章太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40816550)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 放射線治療抵抗性 / エピジェネティクス / エピトランスクリプトーム / METTL3 / RNAメチル化 / alternative splicing / 放射線抵抗性 / エピジェネティック / CTCF / DNA高次構造 |
研究成果の概要 |
本研究では放射線治療抵抗性に関わる広義のエピジェネティックな機序の解明を主題としており、今回の研究期間では膵癌細胞株においてRNAメチル化酵素であるMETTL3の発現上昇が抵抗性に関わっていること、またその標的遺伝子としてPLK1が重要な役割をしていることを見出した。さらに、METTL3とPLK1の発現に関して相関がみられること、PLK1阻害剤によりMETTL3の発現程度に関わらず放射線感受性が増加することを見出した。また、術前化学放射線治療を行った膵癌患者においてそれらの発現が治療感受性へ及ぼす影響、加えてdCAS9を用いた部位特異的メチル化阻害によるPLK1発現変動に関しても解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の研究課題であったDNA高次構造の変化による放射線治療抵抗性への関与の解析の前に、同じく広義のエピジェネティックな機序であるRNAメチル化の関与を解析した形となったが、集学的治療などの医学が発展した現代においても様々な治療に対して抵抗性であり難治性である膵癌において、新たな治療標的を発見することができた。PLK1阻害剤に関しては海外で主に血液悪性疾患に対しての治療として治験が進められているが、今回の研究成果からは膵癌に対して放射線治療とPLK1阻害剤の併用の可能性に希望を持てる結果であった。
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