研究課題/領域番号 |
18K15645
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
野崎 太希 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 副医長 (80769646)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MRI / 圧縮センシング / 撮像時間短縮 / 画質向上 / アーチファクト低減 / 小児 / 頭部MRI / 高速撮像 / 高解像化 / 最適化 / 臨床応用 / 高速撮像法 |
研究成果の概要 |
圧縮センシングを用いた頭部・脊椎・腹部・関節のMRIの至適撮像条件を構築し、臨床応用を可能とした。圧縮センシングを用いることで、読影に支障のない範囲において、頭部や腹部、関節領域において圧縮センシングを用いない通常のMRI撮像の撮像時間を10-30%短縮することが可能となった。 磁場強度の低いMRI装置においても圧縮センシングを用いることで、圧縮センシングはできないが磁場強度の高いMRI装置と同程度の画質を出すことも可能であった。また体動がみられやすい小児において圧縮センシングを用いた頭部MRIにより画質を担保しながらアーチファクトの低減および撮像時間の短縮が可能であることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の結果から、圧縮センシングを用いたMRI撮像法が日常診療へ普及することで、疼痛のある患者や小児患者、閉所恐怖症患者など長時間のMRI検査に支障がある患者において、従来までの画質を担保したまま、撮像時間を短縮し、患者の苦痛の軽減や鎮静剤の使用といった侵襲を低減することが可能といえる。 また、非常に高分解能で詳細なMRI画像を提供する必要がある場合にも、圧縮センシング使用による撮像時間の短縮分を、他の撮像パラメーターで調整し分解能やコントラストを上昇させ、従来の撮像時間で従来よりも高画質のMRI画像を提供することが可能となり、臨床的・社会的に意義が大きいと考える。
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