研究課題/領域番号 |
18K15674
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
早川 誠一 広島大学, 病院(医), 助教 (60815314)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 新生児 / 制御性T細胞 / 宿主免疫 / TCRレパトア / 腸内細菌 / 腸内細菌叢 / 免役寛容 |
研究成果の概要 |
細菌叢の差異が示されている帝王切開児と経腟分娩児を対象とし、制御性T細胞(Treg)、T cell receptor(TCR)レパトア解析および乳児期の臨床症状を評価した。帝王切開児と経腟分娩児において新生児期Tregに差はなく、TCRレパトアのパターンには軽微な差を認めた。乳児期のアレルギー疾患発症例において組織学的絨毛膜羊膜炎が多い傾向を認めたが、分娩様式で差はなかった。 分娩様式と新生児期Treg、TCRレパトア、アレルギー疾患発症との関連は示されなかったが、生後早期の炎症が乳児期のアレルギー疾患発症へ関与している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の目的である帝王切開で出生した児と経腟分娩で出生した児における新生児期の免疫の変化や乳児期のアルギ―疾患発症などの臨床経過における違いは同定できなかった。しかし、本研究で得た新生児期の制御性T細胞やT細胞受容体レパトアの変化の結果は、新生児期の標準範囲となりうる。今後の免疫が関与する新生児疾患の免疫状態の変化の評価に、本結果が利用できる可能性がある点において、意義のある成果と考えている。
|