研究課題
若手研究
レット症候群(RTT)は、乳児期に発症し重度知的障害、自閉、てんかん、睡眠障害、ジストニアなどを特徴とする神経発達障害で、MeCP2変異が主な原因である。申請者は、胃・腸管ホルモンであるグレリンの多彩な生理活性に着目し、グレリンによるRTT治療研究を進めてきた結果、ジストニアや睡眠、便秘の改善効果を認めたため、RTTモデル(MeCP2欠損)マウスを利用して治療メカニズムを解析した。本研究では、治療メカニズムとしてドパミン・ノルアドレナリン反応性の改善、また自律神経の改善が示唆されることを見出した。
本研究では、グレリン治療のメカニズムとしてRTTモデルマウスにてドパミン・ノルアドレナリン反応性の改善、また自律神経症状の改善が示唆されることを見出した。これらの成果は臨床におけるRTTに対するグレリン治療法開発の一助となる可能性がある。また本研究の評価方法や結果はRTTの病態解明へつながり、さらに自閉症や知的障害などの神経発達症、また付随することの多い睡眠障害やてんかんなどの病態解明にもつながる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)
Brain Dev
巻: 42(10) 号: 10 ページ: 705-712
10.1016/j.braindev.2020.06.012
Journal of Medical Genetics
巻: - 号: 6 ページ: 396-407
10.1136/jmedgenet-2018-105775