研究課題/領域番号 |
18K15722
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
津田 兼之介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (20727507)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 早産児 / 新生児 / 脳循環 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は胎外環境への適応過程でのホメオスタシスの調節機構がその後の脳損傷にどうつながるのかを解明することにある.本研究では脳構造の評価マーカーとして光散乱係数を用いて満期相当年齢の脳内の散乱特性が,出生推移やその後の栄養状態に関連していることを明らかにした.また出生後のトランジション不良を生後1週間以内の酸塩基平衡の調節因子を調べた.またLate preterm児における点状白質病変の頻度(10.8%)とそのリスク因子(大きな出生体重と出生時のアシドーシス)を発表した.今後はこれらの研究結果を組み合わせ,散乱係数とMRIとの関連,そしてそれらが長期予後にどう関わるかを明らかにしたい.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出生後のトランジション不良と傷害カスケードとの関連性を明らかにすることは、それに続く神経発達障害の早期スクリーニング、診断、治療のための新しい戦略の開発に貢献する可能性がある.散乱係数は繰り返しの評価が可能なことから,早産児の脳損傷の隠れた独立変数を特定するための非侵襲的バイオマーカーとして利用できる潜在性が示された.また今回の結果はLate preterm児だけでなくハイリスク新生児に対しても応用できる可能性がある.
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