研究課題
若手研究
全身性強皮症患者において、食道運動障害と皮膚硬化との関連性に関しては一定の見解が得られていなかったが、食道運動が消失したabsent contractilityの患者では食道運動が認められる患者に比べて皮膚硬化が強いことを明らかにした。また、本邦の全身性強皮症患者では16%に薬物治療抵抗性逆流性食道炎が認められ、absent contractilityと食道胃接合部のバリア機能低下の両者を認めることが有意なリスク因子であることを報告した。胃食道逆流と間質性肺疾患との間には有意な関連性があると報告されているが、我々の検討では両者に有意な関連性はみられなかった。
全身性強皮症患者において食道運動障害と皮膚硬化の重症度との関連性を明らかにした。食道運動の評価を行うことができる施設は限られており、本研究により皮膚硬化が強い症例では食道運動障害を合併している可能性が高いことを明らかにしたことは意義があると考えている。また、全身性強皮症では薬物治療抵抗性逆流性食道炎の頻度が高いこと、およびボノプラザンの有効性を示したことは実臨床において重要である。さらに、全身性強皮症における間質性肺炎は胃食道逆流症による影響より、疾患自体の要因が大きいことを示したが、論文化後すぐに我々の論文に対するletter to editorが投稿され、学術的意義が高いことが示唆された。
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