研究課題/領域番号 |
18K15798
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高野 啓子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00817207)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | AIH / PBC / miRNA / 自己免疫性肝炎 / 原発性胆汁性胆管炎 / PSC / 自己免疫性肝疾患 |
研究成果の概要 |
AIHとPBCに着目しmiRNAマイクロアレイにて網羅的発現解析を行い、診断および疾患進展・治療反応性等の病勢評価スクリーニング指標となりえるmiRNAsを検討した。特にAIHで高値を示すmiRNAs(miR-3196, miR-6125, miR-4725-3 p and miR-4634)を同定し、AIHとPBCを高い感度特異度で診断できた。In situ hybridization法でこれらmiRNAの局在はAIH患者の肝細胞細胞質に中等度から高度に発現を認め、ステロイド治療によりこれらのmiRNAレベルの低下を認め組織学的に肝炎活動性と相関することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫性肝疾患は総じて難治性かつ進行性の希少疾患である。miRNAはタンパクをコードしない小分子RNAで、mRNAへの翻訳抑制作用により様々な生命現象を制御している。近年、miRNAは機能的分泌や細胞破壊による遊離により血液中に放出され、その発現プロファイルは疾患やその病態毎に異なることが報告されており、早期診断や疾患進展・治療反応性マーカーとしての臨床応用が期待されている。本研究における我々の研究成果により同定されたAIH高値となるmiRNAsは、AIHの診断および病勢評価バイオマーカーとなる可能性を示しており、有益な発見であると考える。
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