研究課題/領域番号 |
18K15808
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
大藤 和也 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (60597699)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 循環腫瘍細胞 / マイクロキャビティアレイ / 血中循環腫瘍細胞 / 肝細胞がん / 循環血中腫瘍細胞 / マイクロキャビィティアレイ |
研究成果の概要 |
肝細胞癌は、焼灼術や外科切除などの根治的治療を行った後も高率に再発する予後不良な悪性疾患である。本研究では微小流路デバイスであるマイクロキャビティアレイ(MCA)を用いて、肝細胞癌における新たな循環腫瘍細胞(CTC)検出法の確立とHCC患者におけるCTCの臨床的意義を明らかにすることを目的として検討を行った。 肝細胞癌株を用いた検討により、MCAによるHCCのCTC検出が可能であることを確認した。臨床検体を用いた検討では、肝細胞癌患者ではより多くのCTCが検出され、またCTC陽性例では有意に予後不良であること見出した。CTC由来の遺伝子発現解析にてHCC患者でalb発現が多く、予後不良であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発したMCAシステムを用いた検討により、肝細胞癌患者においてCTCが検出されることは、腫瘍の進展、再発リスク評価につながることが示唆された。すなわち、肝細胞癌患者における再発予防や予後延長をめざした医療において、再発危険度の高い患者を適切に絞り込むことが可能であることが示唆された。再発高危険度群の患者を絞り込むことで再発予防を目的としたテーラーメイド医療に応用が期待される。
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