研究課題/領域番号 |
18K15813
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山崎 泰史 岡山大学, 大学病院, 助教 (80815168)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肥満症 / 代謝 / 内視鏡治療 |
研究成果の概要 |
肥満症改善を目指した内視鏡治療の開発を目的とし、生後8週のブタ6匹を用いて内視鏡的胃筋層(神経叢)切開術の安全性および実施可能性を検証した。普通食コントロール、高脂肪食、高脂肪食+筋層(神経叢)切開術のブタをそれぞれ2匹ずつ準備した。筋層(神経叢)切開術は安全に施行可能であり、処置後の2匹は鎮痛剤や抗生剤の使用なく安楽死の2週後まで問題なく生存した。処置部位の病理評価では神経叢が切断された痕があり、意図した結果であった。処置を加えた2匹は高脂肪食のみの2匹よりも体重増加は緩やかであり、血中コレステロール値も若干の低下を認めた。ただ、十分なサンプル数ではないため本法の有効性評価が今後必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣病や癌の原因となる肥満症に苦しむ患者は増加の一途をたどっており、内科治療に抵抗性の患者も多い。その場合、外科治療の選択肢があるが外科治療は身体的負担が大きい。内視鏡治療は低侵襲だが、本邦で実施可能な内視鏡治療には安全性・有効性ともに十分なものはない。本研究では、食道や胃の機能障害改善目的に考案された内視鏡的胃筋層切開術を肥満治療に応用することを目的とし、その胃筋層神経叢切開効果、体重・代謝改善への可能性を検証したものである。今回、内視鏡的胃筋層(神経叢)切開術が安全で実施可能であることが証明されたため、今後肥満・代謝改善にどの程度有効かわかれば、肥満に悩む患者の助けになる可能性がある。
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