膵癌におけるインフラマソームおよびASCの役割と癌進展との関連

• 研究課題/領域番号: 18K15819
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分53010:消化器内科学関連
• 研究機関: 愛媛大学
• 研究代表者: 小泉 光仁 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(病院教員) (40748307)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2020-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2019年度)
• 配分額: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 膵癌 / ASC

研究成果の概要

本研究では炎症の中心的役割を果たすタンパク質複合体であるインフラマソームと、その重要な構成タンパクであるapoptosis-associated speck-like protein containing a CARD（ASC）に着目した。そのほかのインフラマソーム構成タンパクと比較して、ASCは膵臓の非癌部より癌部に多く発現していた。複数の膵癌細胞株において膵管上皮細胞株と比較してASCが発現しており、膵癌細胞株のASCを減少させると、癌細胞の細胞増殖が抑制された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌に対する分子標的治療が開発されているが、その治療効果は十分ではなく、新しい治療ターゲットの確立が必要である。本研究により、ASCが膵癌の増殖に寄与していることが明らかになった。膵癌においてASCを標的とした新しい治療法の確立につながると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] ABO Blood Type and the Long-term Outcomes of Pancreatic Cancer (2020)
  • 著者名/発表者名: Tanaka Y, Kumagi T, Terao T, Kuroda T, Yokota T, Azemoto N, Imamura Y, Uesugi K, Kisaka Y, Shibata N, Koizumi M, Ohno Y, Kanemitsu K, Yukimoto A, Tange K, Nishiyama M, Miyake T, Miyata H, Ishii H, Abe M, Hiasa Y; Ehime Pancreato-Cholangiology (EPOCH) Study Group.
  • 雑誌名: Internal Medicine 巻: 59 号: 6 ページ: 761-768
  • DOI: 10.2169/internalmedicine.3748-19
  • NAID: 130007808818
  • ISSN: 0918-2918, 1349-7235
  • 年月日: 2020-03-15
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Early Detection of Pancreatic Cancer in Patients With Chronic Liver Disease Under Hepatocellular Carcinoma Surveillance (2019)
  • 著者名/発表者名: Kumagi T, Terao T, Yokota T, Azemoto N, Kuroda T, Imamura Y, Uesugi K, Kisaka Y, Tanaka Y, Shibata N, Koizumi M, Ohno Y, Yukimoto A, Tange K, Nishiyama M, Kanemitsu K, Miyake T, Miyata H, Ishii H, Hiasa Y; Ehime Pancreato-Cholangiology (EPOCH) Study Group.
  • 雑誌名: Mayo Clinic Proceedings 巻: 94 号: 10 ページ: 2004-2010
  • DOI: 10.1016/j.mayocp.2018.12.034
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [学会発表] 膵癌におけるインフラマソーム・ASCの役割 (2019)
  • 著者名/発表者名: 小泉光仁，今村良樹，兼光梢，黒田太良，渡辺崇夫, 熊木天児，阿部雅則，日浅 陽一
  • 学会等名: 第112回日本消化器病学会四国支部例会