研究課題/領域番号 |
18K15820
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
渡邊 丈久 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (20634843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | miRNA / DAAs / SVR / exosome / 癌 / 代謝異常 / HCV / 肝発癌 / Exosome |
研究成果の概要 |
DAAs 治療はHCV の排除以外に生体に様々な影響を与えるが、その機序は不明である。 本研究では、HCV感染患者血清exosome中miRNAの発現プロファイルのDAAs治療前後での変化を網羅的に解析し、発現が有意に減少するmiRNAを同定した。このmiRNAは肝発癌や脂質代謝に関与しておりSVR後の病態との関与が示唆された。肝癌由来であるHepG2細胞に同定したmiRNAの特異的阻害薬を導入すると、細胞増殖速度の上昇、脂質蓄積の低下がみられた。本研究で同定したmiRNAは単にバイオマーカーにとどまらず、将来的に創薬等の臨床応用へ繋がる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝疾患の診断において、侵襲的検査である肝生検による肝組織の採取が必要なケースがあるが、本研究に用いたexosomal miRNA 解析法は侵襲を伴わない体液診断法(Liquid biopsy)の1つとして、今後の肝疾患の臨床に大きく寄与しうるものである。DAAs 治療によりHCV-SVR 後患者の高齢化に伴い、発癌を含め今後SVR後の病態に関する知見はさらに必要になることが予想される。exosomal miRNA に着目した本研究は、単にバイオマーカーにとどまらず、SVR後の病態の解明、将来的には創薬等の臨床応用へ繋がる可能性がある。
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