研究課題/領域番号 |
18K15827
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中川 良 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (60594596)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | T細胞 / N-Ras / 免疫制御 / CD4+T細胞 / N-Ras阻害剤 / 原発性胆汁性胆管炎 / Ras阻害剤 / スクリーニング / 原発泳胆汁性肝硬変 / IFN-γ |
研究成果の概要 |
我々は原発性胆汁性胆管炎(PBC)の免疫動態を分子生物学的手法により解析してきた。これにより、PBCではN-Ras発現亢進を伴うT細胞の活性化と、IFN-γを中心としたTh1サイトカイン産生が亢進することが示された。そして、N-RasがPBCの免疫制御分子になりえることが示された。しかし、PBCとN-Ras発現の病態関連において、その普遍性と特異性の解析が不十分であった。そのため、PBCのN-Ras発現の再現確認を行った。また、PBCの治療候補薬剤の選出のため、Ras阻害剤のTh1サイトカイン産生への抑制能を比較した。これにより、PBCの病態の一端を明らかにし、新規治療法への基盤を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難病であるPBCの病態の一端を解明し、それに基づいた新たな治療法を提唱した。PBCは自己免疫性疾患にも胆汁うっ滞を改善させるための治療しか存在しない。本研究によりTas阻害剤を用いることでPBCの免疫治療が開発できる可能性を示す事ができた。これにより従来の治療法に抵抗性を示す症例に対して、治療アプローチをすることが可能となる。また、免疫動態を正常化させることで、PBCを寛解させる事ができる可能性もある。そのため、本研究の社会的意義は大きいと考える。
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