研究課題/領域番号 |
18K15831
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
岩本 英希 久留米大学, 医学部, 助教 (40529541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 癌血管 / マイクロRNA / 肝細胞癌 / 癌血管内皮細胞 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
現在、承認されている分子標的治療薬は、有効性が証明されている一方で、副作用が多く、その管理が難しい事が問題となっている。本研究は、現在の問題点を解決するために実施された研究である。癌の増殖には血管が必須であり、癌血管を特異的に阻害する分子の発見を試みた。本研究により二つの癌血管に重要な分子、特にノンコーディングRNAの一つであるマイクロRNAを発見した。実験的担癌マウスモデルを用いて、同定したマイクロRNAを遺伝子学的に操作する事で、正常な臓器血管には影響することなく、癌血管のみを抑制、結果的に癌を縮小させる事を、今回のプロジェクトにより明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の新規性として、一つ目は癌血管に特異的なマイクロRNAの発見が挙げられる。二つ目は、同定されたマイクロRNAを制御する事で癌血管のみを抑制する事ができるという点である。現在、癌血管を標的とした治療は、様々な癌種の標準的な治療であり、その治療における問題点を本研究では解決した。従って、本研究の達成による癌患者への貢献は大きいものと考える。また、遺伝子導入により癌治療を行う事は、今後の癌治療の大きな進歩の一つであり、本研究の達成により新たな可能性が見いだされた。
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