研究課題
若手研究
未だ予後不良である拡張型心筋症の原因となりうる心筋炎においてNatural Killer T(NKT)細胞が果たす役割を検討した。実験的自己免疫性心筋炎モデルマウスを作成しNKT細胞を特異的に刺激するα-GalCerを投与し心筋障害の程度を検討したが、モデルマウスの作成が安定せず有意な差を検出できず、結果的にNKT細胞が心筋炎に及ぼす影響は確認できなかった。
今回の研究ではNKT細胞が心筋炎に果たす役割については検証できなかった。一方、同様に炎症を惹起する薬剤性心筋障害モデルにおけるNKT細胞の役割について検討を行い、α-GalCerによるNKT細胞の活性化は炎症を制御することで心筋障害を軽減させることを明らかにし、成果を学術誌および国際学会において報告した。あらゆる心筋障害の発症・進展においてNKT細胞活性化により炎症を制御することで、心筋障害を軽減できる可能性を見出した。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 9件) 産業財産権 (2件)
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