研究課題/領域番号 |
18K15852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
木村 優一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (70802073)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Sirtuin 7 / 血管病 / 新生内膜 / 血管平滑筋細胞 / 細胞周期 / Sirt7 / 動脈硬化 / 小胞体ストレス / atherosclerosis / sirt7 / サーチュイン / 慢性炎症 / TLR4 |
研究成果の概要 |
我々はこれまで、長寿遺伝子サーチュインのひとつ、Sirt7の心血管疾患における役割に着目して研究を行ってきた。 本研究では、血管障害後の新生内膜形成におけるSirt7の役割について検討した。まず、野生型マウスと比較してSirt7ノックアウトマウスでは、ワイヤー障害後の内膜増生が抑制されていた。血管平滑筋細胞を用いたin vitroでの検討から、Sirt7がマイクロRNAを介して細胞周期関連蛋白の発現を制御し、細胞機能を制御している可能性を見出した。 以上の結果から、Sirt7が血管新生内膜の形成に大きく関与していること、今後血管疾患に対する新たな治療選択肢となりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「ヒトは血管とともに老いる」という言葉の通り、加齢に伴う心血管病の進展は社会問題となっている。長寿遺伝子サーチュインは重要な治療ターゲットとなっているが、その中でもSirt7の機能解析はこの10年で飛躍的な進歩を遂げている。 本研究において、Sirt7 ノックアウトマウスでは、血管障害後の内膜増生が抑制されること、その分子機序として血管平滑筋細胞内のSirt7がマイクロRNAの発現制御を介して細胞増殖を制御している可能性を見出した。 今後、Sirt7が加齢に伴う血管疾患に対する新たな治療選択肢となりうることが期待される。
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