研究課題/領域番号 |
18K15864
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
村上 力 東海大学, 医学部, 助教 (60631843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | たこつぼ型心筋症 / 男女差 / ストレス応答 / 心筋生検 / 遺伝子発現 / ストレス / アドレナリン / エストロゲン |
研究成果の概要 |
たこつぼ型心筋症の急性期に壁運動低下している心尖部より心筋生検を行い、そのサンプルを用い、病理学的検討、DNA遺伝子発現解析を行い、男女差の検討を行った。HE染色を用いた病理学的検討では、男性の検体において、心筋障害を示唆する収縮帯壊死を認めたが、女性の検体では認められなかった。また、DNA遺伝子発現解析において、男性では、代謝経路、細胞膜が女性の検体に比べてより影響を受けていることが示された。これらの結果を踏まえ、重症化しやすい男性のたこつぼ型心筋症の治療の探索に将来繋がる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスを契機に発症するたこつぼ型心筋症は、急性冠症候群の2-3%程度と比較的稀な疾患とされている。しかしながら、日本では震災後の発症数が多くなることが知られており、東日本大震災時は日本循環器学会、日本心臓病学会から胸の痛み、胸に強い圧迫感、呼吸困難が出たら相談してくださいという内容のLetterが被災者向けに出ている。急性期に新合併症を認め、死亡する可能性すらある疾患であるが、治療法が確立されていないのが現状である。男性の症例が女性より重症化することに着目し、なぜ重症化するのかを検討することで、病態解明ならび、重症化予防法の確立を目指す。
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