研究課題/領域番号 |
18K15874
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
天満 太郎 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00801614)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 致死的不整脈 / SKチャネル / CaMKII / 虚血心 / 肥大心 / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
さまざまな病的心でSKチャネル活性化を認めた。このSKチャネル機能の制御機能の一つとして、活性化CaMKIIの関与を認めた。本結果は査読付き海外雑誌に2編掲載された(Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2018;315(2):H262-H272, Eur J Pharmacol. 2019;844:110-117)。さらにCaMKII抑制病的心(肥大心にCaMKII阻害薬を長期間投与)において、SKチャネルの細胞膜分画の減少傾向を認めた。 CaMKIIはSKチャネルの機能制御にとどまらず、構造制御もつかさどっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、病的心における致死的不整脈に関する新たな機序、つまりは病的心における致死的不整脈には、従来心室筋での機能が不明確であったSKチャネルの活性化が関与しており、このチャネルはCaMKIIによって機能・構造制御をうけているという機序があきらかとなった。この研究結果を発展させることにより、致死的不整脈の分子標的治療薬の開発に結び付くことが期待される。さらにSKチャネルの活性を未然に防ぐことに着目することで病的心の致死的不整脈に対する予防治療にも大きく寄与すると考える。
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