研究課題/領域番号 |
18K15891
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
川端 豊 徳島大学, 病院, 助教 (60645183)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 冠動脈硬化症 / 冠動脈内微小管腔構造 / 心臓周囲脂肪 / 虚血性心疾患 / 光干渉断層法 / 冠動脈微小管腔構造 / 冠動脈周囲脂肪 / 微小管腔構造 / 未固定遺体 / 冠動脈プラーク / IVUS |
研究成果の概要 |
近年,冠動脈プラークの進展において外膜vasa vasorum(VV)やプラーク内微小管腔構造(MS)の役割が注目されている.本研究は未固定遺体を用い,冠動脈プラーク性状とMSおよび心臓周囲脂肪(EAT)内炎症物質を評価することにより、冠動脈硬化症の病態および進展機序を解明することを目的とした。MSを有する部位は有さない部位と比較して炎症性物質の発現が多く,外膜VVの密度も高いことが示された一方で,プラーク占有率に関しては両群で有意差がつかなかった.以上より,冠動脈硬化進展の初期段階から局所のEATは増大し,それに続いてEAT内炎症性物質がMSを介してプラーク進展に関与する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,冠動脈硬化進展の初期段階から局所の心臓周囲脂肪は増大し,それに続いて心臓周囲脂肪内炎症が微小管腔構造(MS)を介してプラーク進展に関与する可能性が示唆された.冠動脈インターベンションの臨床現場において,光干渉断層撮影法にてMSが散見される部位は,有意病変でなくとも将来的に動脈硬化進展の可能性が高いため慎重なfollow upが必要と考えられる.この結果は虚血性心疾患患者における二次予防の観点で有意義な情報をもたらすと思われる.
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