研究課題/領域番号 |
18K15983
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松尾 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70599753)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 中心小体 / 一次繊毛 / kendrin / 一次線毛 / 中心体 / 嚢胞腎 |
研究成果の概要 |
一次繊毛の異常により惹起される腎嚢胞形成の分子機構は不明である。本研究では、一次繊毛基部(一次繊毛の外)に局在するkendrinの遺伝子発現抑制により、嚢胞腎が形成される分子機構を明らかにするために研究をおこなった。申請者は、一次線毛内のINV-Cに局在するいくつかのタンパク質とkendrinの相互作用を明らかにした。また、kendrinの結合タンパク質の解析から新規の繊毛タンパク質を同定した。さらに、kendrinの遺伝子破壊により、繊毛内タンパク質の局在が異常になる事を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、一次繊毛外(基底小体)に局在するkendrinが、一次線毛内のタンパク質の局在に寄与することで一次繊毛を介したシグナル伝達を調整している可能性が強く示唆される結果を得た。これは、嚢胞腎形成メカニズム解明へのマイルストーンとして意義深いと考えられる。悪化した腎機能を回復させることは困難であるが、本研究の成果をもとに嚢胞腎形成のメカニズム解明が進めば、病態の進行を防ぎ腎機能を悪化させない予防薬の開発や、新規治療薬の開発の一助となる事が期待できる。
|