研究課題/領域番号 |
18K16000
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂口 悠介 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (80756817)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 血管石灰化 / 慢性腎臓病 / マグネシウム / リン |
研究成果の概要 |
血管石灰化ストレスのマーカーとして期待される血中T50が慢性腎臓病患者の血管石灰化に密接に関与する血清リン濃度・血清マグネシウム濃度とどのような関係を示すか検証した。リン高値かつマグネシウム低値の群ではT50が低値であり、血管石灰化が促進されやすい状態であると考えられた。一方、リン高値かつマグネシウム高値の群ではT50の低下は減弱し、高リン毒性がマグネシウムにより軽減されることが示唆された。 次に、T50に対するマグネシウムの効果を検証した。90例の血液透析患者を対象としたランダム化比較試験において、6か月間の酸化マグネシウム投与はT50を上昇(改善)させた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
T50を用いることで血管石灰化の観点からリンとマグネシウムのバランスを客観的に把握 することが容易となり、両者に対する介入を考える場合に臨床的に有用な指標となる可能性がある。またマグネシウムの投与がリンによる石灰化ストレスの亢進を減弱させることが示唆された。本研究結果から、高リン血症患者の血清リン濃度の目標値の個別化やマグネシウム補充の適応についてT50が有用な指標になることが期待される。
|