研究課題/領域番号 |
18K16010
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
小林 賛光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90439779)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ER-stress / 腎移植 / CHOP / Bip / CHOP / Bip / ER stress / 慢性抗体関連型拒絶反応 |
研究成果の概要 |
腎移植後の慢性抗体関連型拒絶反応(chronic AMR)における内皮障害と小胞体ストレス(endoplasmic reticulum stress: ER stress)の関与につき、そのマーカーであるC/EBP-homologous protein(CHOP)およびBipの免疫染色を凍結切片を用いて行った。内皮での発現はみられなかったが各症例により尿細管上皮の核で発現の違いがあることが判明した。これらの陽性率と移植腎機能や病理学的な組織障害の程度と相関性はみられなかった。しかしながら間質の線維化が高度に進行し、尿細管が萎縮傾向となった上皮細胞では逆に陽性度が低い傾向があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初、ER-stressマーカーの発現は、組織障害の原因となりうる因子と考えていた。しかしながら上記染色結果より、ER-stressによる各シャペロンの発現は、障害に対する反応性または適応性変化であり、障害が進行し細胞死、ひいては組織荒廃にいたってしまうとその反応性は逆に低下してしまうのかもしれないと考えられた。このことより、ER-stressそのものを治療のターゲットとするべきではない可能性がある。
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