研究課題/領域番号 |
18K16014
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
高島 康利 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (10797070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / CADM1 / 尿細管間質炎 / NK細胞 / T細胞 / バイオマーカー / 細胞間接着分子 / CRTAM / 血管内皮細胞障害 / 細胞障害性因子 / 腎移植 / 接着分子 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病患者の尿中CADM1 shedding産物濃度測定結果と腎臓組織障害との関連性を127例の患者検体を用いて解析した。44例において健常者群と比較して尿中CADM1濃度の有意な上昇を確認した。病理組織学的な尿細管間質性病変(上皮変性、間質性炎症、および間質線維化)のスコアリング結果と尿中CADM1濃度との間に相関関係は示されなかった。しかし、病理組織学的スコアと腎機能(推定GFR値)の間には弱い逆相関(R2 = 0.292)が認められ、この傾向は尿中CADM1濃度が高い患者で顕著であったことから、尿中CADM1は慢性腎臓病の病勢を反映するバイオマーカーの一候補になりえると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿中CADM1 shedding産物は尿細管でのCADM1 shedding状態を反映すると推定され、尿細管変性を直接的に推測しうる新マーカーとして意義深いと考える。今後、CADM1と相互作用を示すと推定されるCRTAM陽性細胞障害性Tリンパ球やCRTAM陽性NK(Natural killer)細胞の尿細管間質病変形成への関与を証明できれば、CADM1が慢性腎臓病の病態理解に新機軸をもたらすと期待される。
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