研究課題/領域番号 |
18K16051
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
三澤 恵 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80401834)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | TCHHL / 皮膚癌 / 細胞増殖能 / 細胞死 / 乾癬 / TCHHL1 / cornulin / fused S100蛋白質 / 皮膚有棘細胞癌 |
研究成果の概要 |
本研究ではTCHHL1の表皮内局在を中心とした機能解析と皮膚有棘細胞癌の増殖・生存への関与を検討した。まずGFP融合TCHHL1を細胞内で発現させその局在を検討したところ、細胞質内にびまん性に観察され、特定の細胞内小器官との共局在は確認されなかった。またTCHHL1の抑制により皮膚有棘細胞癌株であるHSC-1細胞の増殖は有意に抑制され、その機序としてERK1/2、AKT、STAT3のリン酸化の抑制と、アポトーシス関連分子であるFOXO1、BCL2、BCL2L11の発現の亢進がみられた。以上よりTCHHL1は正常皮膚および皮膚有棘細胞癌の増殖と生存に関与していると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚有棘細胞癌は皮膚悪性腫瘍の一つである。進行例では有効な化学療法も少なく予後不良な疾患である。本研究ではTCHHL1の表皮内局在を中心とした機能解析と皮膚有棘細胞癌の増殖・生存への関与を検討し、皮膚有棘細胞癌の新規治療の標的となりうるかを検証した。本研究は表皮の増殖・分化における新たな機構が解明されるという学術的意義を持つ。また、皮膚有棘細胞癌における機能的役割が解明されることにより、皮膚有棘細胞癌に対する新規治療の開発につながるという社会的意義をもつ。
|