研究課題/領域番号 |
18K16072
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
関田 愛子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 特別研究員 (10804289)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 炎症動態 / 病態の多様性 / 免疫細胞 / 皮膚組織病理 / 炎症動体の多様性 / 病理学 / 炎症動態の多様性 / 層別化 / 皮膚病理 |
研究成果の概要 |
アトピー性皮膚炎(AD)では、皮膚バリア機能異常を起点として皮膚組織における免疫反応の過剰な活性化により皮膚炎をひきおこすが、免疫反応の経路は患者後ごとに多様性をもつことが示唆されている。近年、ADの個別化医療の確立を目指して血液バイオマーカー等に基づく患者の層別化が試みられているものの、患者ごとの皮膚組織レベルでの炎症動態については十分に解明されていない。本研究では、臨床的観点から層別化されたADサブグループについて皮膚組織の病理学的解析を通して複数の炎症動態パターンを見出し、皮膚組織内の各免疫細胞の相互作用の違いが臨床的に異なる性質をもつ皮疹の形成に関与している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADは遺伝的要因と環境要因が複雑に組み合わさって発症に至る複合疾患であり、臨床的特徴においても非常に多様性に富んだ疾患であるにも関わらず、これまでは患者全体に一様の治療が適用されてきた。現在、サイトカインレセプターなどを標的とした複数の分子標的薬が臨床適用あるいは開発段階にあり、近い将来には治療選択の機会が増えると考えられる。患者ごとの皮膚組織における炎症動態の多様性の理解は、複数の治療薬の中から患者に適した治療を選択する際の判断基準の一端をなすことが期待される。
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