研究課題/領域番号 |
18K16139
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 眞璃子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60816601)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 生物学的製剤 / HLA |
研究成果の概要 |
関節リウマチ(RA)の治療は生物学的製剤の開発によって劇的に改善したが、どういった背景因子の患者において生物学的製剤が有効であるかは定まった見解が得られていない。本研究ではRAの疾患感受性遺伝子であるHLA-DRB1と生物学的製剤の治療反応性との関連を検討した。生物学的製剤を初めて使用したRA患者106例のHLAを調べ、生物学的製剤を使用して3ヶ月後の疾患活動性が50%以上改善している場合を治療反応性ありとして解析した。その結果、生物学的製剤のうち、アバタセプトの有効性とHLA-DRB1*04:05が関連している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチ(RA)は関節滑膜炎を主体とする自己免疫性疾患であり、RAによる関節痛や関節破壊にともなう身体機能障害は社会的損失や経済的損失を生じる。RAの治療は生物学的製剤の開発によって劇的に改善したが、生物学的製剤を使用しても改善が得られない症例も経験し、どういった背景因子の患者において生物学的製剤が有効であるかは不明な点が多い。今回の研究ではRAの疾患感受性遺伝子であるHLA-DRB1と生物学的製剤の治療反応性との関連を検討し、アバタセプトの有効性とHLA-DRB1*04:05が関連している可能性が示唆された。患者さんの背景因子にあわせた治療薬選択の根拠になると考えられる。
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