研究課題/領域番号 |
18K16206
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 智彰 九州大学, 医学研究院, 特任助教 (70815894)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GLP-1 / 臓器保護 / 膵外受容体 |
研究成果の概要 |
申請者等は本研究において、単球特異的GLP-1受容体欠損マウスの作出に成功した。単球特異的GLP-1受容体欠損マウスとコントロールマウスの間に、体重、血糖に変化は認めなかった。心エコーにて評価したところ、生後約18週齢で左心室拡張の低下する所見を認めた。単球特異的GLP-1受容体欠損マウスが心機能低下を引き起こす機序の一つとして、心筋での線維化の進行及び筋線維芽細胞の増加を認めた。以上の結果から、単球GLP-1受容体を介したシグナルが心臓の線維化を抑制することで、臓器保護効果を発揮する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模臨床研究においてGLP-1受容体作動薬が心血管イベントならびに腎イベント抑制作用を有することが示され、大きな注目を集めている。しかしながら、GLP-1受容体の分布と臓器保護効果には解離があり、その臓器保護効果のメカニズムは理解できてない。 本研究において、単球のGLP-1受容体を介したシグナルが臓器保護効果に関与している可能性が示唆された。膵臓以外の組織でのGLP-1シグナルの全貌を明らかになることはGLP-1の生理作用・臓器保護のメカニズムの解明のみならず、糖尿病以外の疾患に対する治療応用という点においても極めて重要な成果である。
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