研究課題/領域番号 |
18K16207
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
湯通堂 紀子 九州大学, 生体防御医学研究所, 特任助教 (00631649)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ミトコンドリア代謝経路 / マルチオミクス / 時系列データ解析 / エピゲノム / ミトコンドリア酸化的リン酸化 / ミトコンドリア / インスリン抵抗性 / 時系列データ / トランスクリプトーム / プロテオーム / ミトコンドリアOXPHOS / エピゲノミクス / 肥満 |
研究成果の概要 |
本研究は、マウスの肝臓で肥満から前糖尿病に至る過程における、ミトコンドリア酸化的リン酸化経路の、ヒストン修飾(ChIP-seqデータ)、遺伝子発現(RNA-seqデータ)、タンパク質発現(プロテオミクスデータ)の3階層における変動を時系列で解析し、その制御メカニズムを解明することを目的として行った。 解析の過程で、当初解析対象としていたミトコンドリア酸化的リン酸化経路だけではなく、関連するミトコンドリア代謝経路全体に変動が見られたため、これらに対象を広げて解析を行った。各階層及び多階層にまたがる時系列変動が同定され、これらの変動が、肥満から前糖尿病段階に至る際に重要な経路であると推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満により生じるミトコンドリア代謝経路の変化は、2型糖尿病の主な原因のひとつであるインスリン抵抗性に関与していることが知られているが、その詳細なメカニズムは未だ解明されていない。本研究では、肥満から前糖尿病段階に至る過程における、ミトコンドリア代謝経路の、時系列・3階層(ヒストン修飾・遺伝子発現・タンパク質発現)の変動分子・ネットワークを解析した。この研究成果から、肥満により誘発されるミトコンドリア代謝経路の変動の、最上流の制御因子から下流分子への伝達経路や、インスリン抵抗性発症に重要な分子・ネットワークを同定し、肥満や2型糖尿病の創薬ターゲットとなる分子機構の解明につながることが期待される。
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