研究課題/領域番号 |
18K16222
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石田 恵美 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80806357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 2型糖尿病 / 膵β細胞機能不全 / 脂肪肝 / 糖尿病 / β細胞機能不全 / β細胞脱分化 / 食餌療法 / 食事療法 / 小胞体ストレス / 膵β細胞 / 膵β細胞脱分化 / 糖尿病治療 |
研究成果の概要 |
糖尿病では、徐々にインスリン分泌能が低下するβ細胞機能不全が生じるが、その一因として近年提唱されたβ細胞脱分化に着目して新規糖尿病治療の開発を目指した。まずは食事中の主要栄養素バランスとβ細胞脱分化の関係に注目した。脂質含有比の多い飼料(HF)と、糖質含有比の多い飼料(HC)を肥満モデルマウスのdb/dbに投与したところ、体重低下作用や耐糖能改善に両群の差はなかったが、HF群の方が脂肪肝およびβ細胞脱分化は改善傾向にあった。HF群に比べHC群の肝臓では中性脂肪・コレステロール合成関連遺伝子発現が増加しており、肝脂肪含有量が増加していた。摂取栄養や肝脂肪がβ細胞機能に影響を与えると予想された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病ではβ細胞機能不全が起こるため、長年罹病していると徐々にインスリンが必要になる病態に陥っていくことは昔から知られていた。しかしながら、β細胞機能不全の分子メカニズムが解明されてきたのはここ5年くらいのことであり、いまだにβ細胞機能不全を予防・改善する、ある意味糖尿病の完治を目指す治療というのは開発途上である。本研究では、提唱されたβ細胞機能不全のうち、β細胞脱分化に着目し、それが摂取する栄養素バランスや、肝での脂肪代謝によって影響される分子メカニズムの一端を解明した。この研究から、β細胞機能を維持するための食事療法などの新規糖尿病治療戦略が生まれると考えられる。
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