研究課題/領域番号 |
18K16238
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
花谷 聡子 熊本大学, 病院, 特任助教 (60814762)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 短鎖脂肪酸 / 脂肪肝 / NASH |
研究成果の概要 |
C57BL/6マウスにGTG(gold-thioglucose)0.2mg/kgを腹腔内投与して過食を誘発し、高脂肪高ショ糖食(HF/HSD)による飼育を行うことによって新規NASH誘導モデルマウスを作成することが出来た。また、短鎖脂肪酸の肝臓への作用を検討した。過食肥満モデルマウスとしてKK-Ayを、NAFLDのin vitroモデルとしてパルミチン酸とオレイン酸を投与したHepG2細胞を用いて酢酸の効果を検討したが、脂質代謝マーカーなどに明らかな変化は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、肝硬変や肝癌の発生母地となるため、肥満人口増加に伴うNASH有病率増加が世界的な大きな課題となっており、ヒトNASHの病態を再現する適切なモデル動物の作成がNASHの病態把握、治療法開発に重要である。本研究では新たなNASH誘導モデルマウス作成の可能性が示された。 一方、腸内細菌叢は食物繊維の分解による短鎖脂肪酸産生を介し宿主のエネルギー代謝に影響することが判明し、メタボリックシンドローム治療の新たなターゲットとして注目されている。本研究では酢酸の肝臓における脂質代謝への作用は明らかではなかったが、さらなる研究による短鎖脂肪酸の作用機序の解明が期待される。
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