研究課題/領域番号 |
18K16246
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
李 賢哲 順天堂大学, 医学部, 助教 (30758321)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | BMP / DHA / DPA / PUFA / 後期エンドソーム / 脂肪酸組成 / 高度不飽和脂肪酸 / ドコサヘキサエン酸 |
研究成果の概要 |
本研究は後期エンドソームに存在するリン脂質であるBMPが、高度不飽和脂肪酸を豊富に含む生理的意義を明らかにすることを目的とした研究である。BMPへの高度不飽和脂肪酸の導入を担う酵素の欠損マウスを調べたところ、欠損マウス由来の臓器で酸化ストレスマーカーが増加していることがわかった。そこで、酸化ストレスを引き起こす試薬を投与し、それに対する感受性を調べたところ、このマウスでは酸化ストレスに対して脆弱である傾向があることがわかった。このことから、BMPは酸化されやすい性質を持つ高度不飽和脂肪酸を効率よく取り込み酸化ストレスから守る防御機構の一つである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な疾患や病態に対し、予防・治療効果を示すオメガ3脂肪酸は、サプリメントとしても人気のある重要な栄養素の一つである。オメガ3脂肪酸は分子内に不飽和結合を多数有するため、非常に酸化されやすい性質を有しているが、生体がどのようにオメガ3脂肪酸の酸化を防いでいるか不明であった。本研究は細胞内へ取り込まれたオメガ3脂肪酸がどのように酸化から守られているか説明する分子機構の一端を明らかにする研究であり、本研究を継続しオメガ3脂肪酸の細胞内動態をより詳細に解析することにより、オメガ3脂肪酸をより効率よく摂取する方法論の開発へと繋げたいと考えている。
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