研究課題/領域番号 |
18K16290
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
松本 暁子 帝京大学, 医学部, 助教 (70573418)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳癌 / microRNA / エクソソーム / 術前薬物療法 / 化学療法 / 内分泌療法 / 薬物療法 |
研究成果の概要 |
原発性乳癌患者における術前化学療法(NAC)の治療効果予測因子としてのmicroRNA(miRNA)の有用性を検討した。Luminal、triple negative、HER2陽性症例の計98例において、NAC前後および手術1か月後に血漿サンプルを採取した。そのうちtriple negative症例30例のNAC前の血漿サンプルと健常人8例の血漿サンプルを用いて、治療効果モニタリングmiRNA パネルの検証を行った。その結果、miR-142-5p、miR-23a-3p、miR-19a-3p、miR-130a-3pは、非奏効群において奏効群および健常人と比較して有意に発現が上昇していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後更なる化学療法や分子標的薬の開発が進むことが予想される中で、治療効果予測バイオマーカーとしてのmiRNAの意義が示されれば、適切な治療対象群の絞り込みが可能となり、患者の有害事象の軽減、医療経済的な負担軽減につながることが予想される。また、予後予測因子としては、pCRやki67など腫瘍組織における指標が用いられてきたが、血漿中miRNA発現の有用性が示されれば、術前治療開始前により低侵襲に予後予測が可能となる。本研究が個別化治療の実現に寄与し、乳癌の更なる治療成績向上につながることが期待される。
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