研究課題/領域番号 |
18K16298
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
下村 治 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60808070)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膵臓がん / 早期診断 / 糖鎖 / レクチン / 糖タンパク / 膵癌 |
研究成果の概要 |
本研究は膵臓癌を早期に発見するため、細胞膜の糖鎖をターゲットにした新規診断法の開発が目的である。我々が特定した膵癌細胞に反応するrBC2LCNレクチンを用いたサンドイッチELISAにて、膵臓癌患者血清が健常者血清より高いシグナルを検出できることを証明した。更に特異性を上げる為、患者血清よりrBC2LCNレクチン陽性糖タンパク質を抽出し、質量分析にて浮上した候補タンパクの中から、患者血清中に特異的な糖タンパクAの同定に成功した。rBC2LCNレクチンとタンパクAに対する抗体によるサンドイッチアッセイ系では、既知のCA19-9より高い検出感度を確認し、更なる大規模試験に向け準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓がんは年間35000人が診断され、5年生存率が9%と最も予後不良の悪性腫瘍である。早期に診断され、外科的に切除された場合は、5年生存は44%で改善されることが分かっており、早期診断法の開発は急務であった。本研究では、我々が同定した膵癌に反応するレクチン(糖結合タンパク)を用いて、膵癌患者血液中に分泌された癌細胞由来の糖タンパク質を同定し、糖タンパク質をターゲットにした新規診断法の開発である。今回、新たに患者血清中に分泌される糖結合タンパクAを同定し、従来のCA19-9より高い検出力であることを確認した。
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