研究課題/領域番号 |
18K16321
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
原田 和人 熊本大学, 病院, 特任助教 (70608869)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / ゲノム解析 / 次世代シークエンス / Exsosome / 腫瘍免疫 / 腫瘍微小環境 / 腹膜播種再発 / Exosome / 癌関連繊維芽細胞 / バイオマーカー / リキッドバイオプシー / 悪性腹水 |
研究成果の概要 |
胃癌の腹膜転移の症例から腹水を採取し、腹水中に含まれるExosomeと細胞のゲノムを網羅的に解析した。腹水細胞診陽性と陰性の腹水中のExosomeたんぱく発現には明らかな違いが認められた。 ゲノム解析では胃癌腹水細胞のCDH1、RPL5、TAF1の変異率は腹水細胞で有意に高率であった。腹水には腫瘍細胞が多く存在する症例と間葉系の細胞が多く存在する症例があることが分かった。更に、T細胞が多いグループとT細胞がほとんど認められないグループに分かれることが明らかになった。PD1/L1の発現は両グループで低く、PD-L1とは異なる経路で免疫逃避を行っている可能性が示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌の腹膜播種は最も多くみられる転移、再発形式であり、その予後は極めて不良である。腹膜播種の分子生物学的発生メカニズムを解明し、早期診断のバイオマーカーや新規治療戦略を同定することで胃癌の予後を向上させると思われる。我々は胃癌腹膜播種症例の腹水細胞のゲノム解析を行い、腹膜に転移した悪性細胞に特徴的な遺伝子変異を同定した。さらに、免疫抑制に関与するTIM-3の発現が腹水腫瘍細胞の免疫逃避に関与している可能性が明らかにされた、あらたな免疫治療の創薬が期待される
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